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Q5.フィラリア予防について教えて下さい。

フィラリア症とは、Dirofilaria immitis(犬糸状虫)という寄生虫に感染することによって引き起こされる病気で様々な病態を示します。

感染するためには蚊の媒介が必要で、フィラリアを保有する蚊に刺されることにより感染します。一般的な予防法は、蚊が出現し始めた一ヵ月後から蚊が消失した一ヵ月後まで月1回予防薬を投与します。

専門的な話になりますが、この薬はワクチンとは違い蚊に吸血され、フィラリアが動物の体内に入ったであろうと仮定して、入ってきた虫を殺しているのです。ところが、この薬は蚊に刺されて体内に入ってすぐの虫には効かず、体内に入って1ヶ月ほど育った虫に対して初めて効果を現します。

そこで、蚊がいなくなってから1ヵ月後が最終投与日になります。そのため、すずしくなって蚊がいないからといって予防をやめてしまうと不完全な予防となってしまいます。どうしても、薬が飲めない子には注射薬やスポットオンタイプもありますので、かかりつけの動物病院でご相談ください。

フィラリア予防薬は全て要指示薬のため、投薬前に血液検査が必要になりますので、インターネットなどでの販売は違法となり逮捕者も出ております。

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